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アマゾンが4つの物流拠点を新設、棚を持ち上げて運ぶロボット採用:製造マネジメントニュース
Amazonは、2020年下半期に4つの物流拠点を新設する。新たな拠点では、非プラスチック製の資材を使用して環境への配慮を重視する。また、2拠点に商品棚を持ち上げて移動するロボット「Amazon Robotics」が導入される。
Amazon(日本法人)は2020年8月24日、同年下半期に新たな物流拠点を開設すると発表した。「アマゾン久喜フルフィルメントセンター(FC)」「アマゾン府中FC」「アマゾン坂戸FC」「アマゾン上尾FC」の4拠点を開設し、国内の物流拠点を拡大することで、商品の品ぞろえの強化と迅速な配送を図る。
同年8月26日に開設するアマゾン久喜FC(埼玉県久喜市)は、延べ床面積が15万1501m2となる。
同年10月7日にはアマゾン府中FC(東京都府中市)を開設。府中FCの延べ床面積は3万1157m2だ。
同年10月28日には、アマゾン坂戸FC(埼玉県坂戸市)とアマゾン上尾FC(同県上尾市)を開設する。延べ床面積は坂戸FCが7万7795m2、上尾FCが9万1245m2となっている。
これらの4FCが加わることで、アマゾンの国内FCは合計21拠点となる。
新設する4つのFCでは、プラスチックを使用したパッケージや緩衝材の使用を原則的に廃止するなど、環境への配慮を重視する。また、坂戸FCと上尾FCでは商品棚を持ち上げて移動するロボット「Amazon Robotics」を導入し、より多品種への対応と効率的な出荷を目指す。
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