AIによるレポーティング機能を搭載、Java対応テスト自動化ツールを販売開始:組み込み開発ニュース
テクマトリックスは、Parasoft開発のJava対応テスト自動化ツール「Jtest 2020.1」を発売した。新たにAIを利用したレポーティング機能を搭載。同時に、「Jtest プロジェクトパッケージ」も販売している。
テクマトリックスは2020年8月6日、Parasoftが開発したJava対応テスト自動化ツールの新版「Jtest 2020.1」を発売した。AI(人工知能)を利用したレポーティング機能を新たに搭載している。
「Jtest」は、Javaソースコードの品質可視化と単体テストの効率化を支援する自動化ツール。静的解析機能と単体テスト支援機能などを搭載する。1000個以上のコーディング規約を基にソースコードを静的に解析し、プログラムの問題点や処理フローに潜むエラーを検出してソースコードの品質を確保する。また、オープンソースの単体テストフレームワークJUnitをベースとした機能を利用して、単体テストの工数を削減する。
新版では、レポーティング機能にAIを活用した分析機能を追加した。静的解析で検出した問題をAIが分析して優先順位をつけるため、迅速な修正が可能になる。静的解析機能には、セキュリティ関連の解析ルールを追加し、脆弱(ぜいじゃく)性を検出するためCWE List Version 4.0に対応した。単体テスト支援機能には、実行されていない行(未カバー行)をカバーするテストケースの自動生成と、テストケース作成のヒントを提供する機能を追加した。
新版の発売に合わせ、サブスクリプションライセンスと運用支援サービスを含む「Jtest プロジェクトパッケージ」も販売する。Jtestのサブスクリプションライセンスのほか、JenkinsなどCIツールを組み合わせたテスト自動化環境の構築やアフターフォローサービスなどが含まれる。
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