製造装置の遠隔監視を一括で、4G-SIMやクラウド基盤、アプリをまとめて提供:FAニュース
シュナイダーエレクトリックは、製造装置のクラウド接続と遠隔監視に対応する、トータル遠隔監視ソリューション「Air Connect for Machine Advisor」を発売した。4Gルーター、4G-SIM契約、クラウドプラットフォームをパッケージで提供する。
シュナイダーエレクトリックは2020年8月24日、製造装置のクラウド接続と遠隔監視に対応する、トータル遠隔監視ソリューション「Air Connect for Machine Advisor」を発売した。コネクシオとの共同開発により、4Gルーター、4G-SIM契約、クラウドプラットフォームをトータルパッケージで提供する。
4Gルーターは、コネクシオのエッジコンピューティングゲートウェイ「CONEXIOBlackBear」を採用。これに、新規開発のクラウド接続セットアップツール「Air Connect設定ツール」とクラウドプラットフォーム「EcoStruxure Machine Advisor」を組み合わせることで、必要なデータだけを簡単にクラウドにアップし、遠隔監視ができる。
導入時に必要となるのは、クラウド上で監視したい装置データのアドレス、データ収集の周期、クラウド上の表記名などを定義するExcelファイルのみだ。これらをAir Connect設定ツールに読み込むだけで、遠隔監視ソリューションが設定できる。
通信サービスは、コネクシオの「TRIBE-bizモバイル」「TRIBE-biz VPNモバイル」を利用。ネットワークはNTTドコモ網を利用する。シュナイダーエレクトリックが一元提供するため、接続や契約についてもトータルでサポートする。また、SIM契約も含めた年間費用一括購入(前払い)や、4Gルーターと4G-SIM契約のみの「Air Connect」単体での購入もできる。
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