トヨタとデンソーの後付け用踏み間違い防止装置、スズキでも採用:安全システム
スズキは2020年8月6日、後付けで装着可能な急発進等抑制装置「ふみまちがい時加速抑制システム」を8月21日に発売すると発表した。
スズキは2020年8月6日、後付けで装着可能な急発進等抑制装置「ふみまちがい時加速抑制システム」を8月21日に発売すると発表した。メーカー希望小売り価格は税込み6万3800円。国土交通省が定める「障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進抑制装置等」に該当するため、サポカー補助金で4万円の購入補助が受けられる。ベースとなっているのはデンソーとトヨタ自動車が共同開発したシステムで、すでに複数の日系自動車メーカーが採用している。
対象車種は2012年9月〜2014年7月に販売した「ワゴンR FX・FXリミテッド」で、レーダーブレーキサポート装着車やMT車、20周年記念モデル、昇降シート車、スティングレーは対象外となる。システムは、前後に2個ずつ装着した超音波センサーと、運転席のインストゥルメントパネルに装着した表示機で構成されている。
前方または後方の3m以内に壁などの障害物を検知するとドライバーの表示機のランプと音で注意を促し、その状態でアクセルペダルを強く踏み込むとさらに警告するとともに、エンジンの出力を制御して加速を抑制する。また、後退時に車速が時速5kmを超えた場合も加速を抑制し、ランプとブザーでドライバーに知らせる。エンジン出力の制御による加速の抑制は行うが、ブレーキをかける機能は備えていない。
トヨタ自動車では、障害物がない場合の急加速の抑制に対応した改良版の後付け装置「踏み間違い加速抑制システムII」を2020年7月に発売。トヨタ自動車は、国内の自動車メーカーに幅広く急アクセル時加速抑制機能の考え方などを共有しているといい、改良版となる急アクセル時加速抑制機能も同様に普及が進むとみられる。
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