後付け用ペダル踏み間違い対策、スバルがデンソー製を採用:安全システム
デンソーは2020年6月15日、後付けで装着可能な「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」がSUBARU(スバル)の純正用品として採用されたと発表した。同年5月29日から販売している。
デンソーは2020年6月15日、後付けで装着可能な「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」がSUBARU(スバル)の純正用品として採用されたと発表した。同年5月29日から販売している。ベースとなっているのはデンソーとトヨタ自動車が共同開発したペダル踏み間違い時加速抑制装置で、コントローラーをスバル向けに新開発した。
ペダル踏み間違い時加速抑制装置は、前後のバンパーに取り付けた超音波センサーと、「アクセルを離してください」と注意喚起する表示機、コントローラーで構成されている。加速抑制のためのアクセル開度の制御をスバルとデンソーで開発した。
駐停車状態から発進するときに、超音波センサーが3m以内に障害物を検知すると表示機とブザーでドライバーに警告し、それでもドライバーがアクセルペダルを強く踏み込んだ場合に加速を抑制する。また、駐車で後退するときに、時速5km以上でアクセルペダルを踏み込んだり、アクセルを踏んだまま時速5kmを超えたりした場合には、障害物を検知していない状況でも速度が出過ぎないように加速を抑制する。
スバルはペダル踏み間違い時加速抑制装置を、運転支援システム「アイサイト」や「スマートアシスト」を搭載していない車両向けに提供する(軽自動車はダイハツ工業がOEM供給)。対応車種は「インプレッサ」(GP/GJ型)、「XV」(GP型)で、税込価格は5万6100円。軽自動車は「ルクラ」(RF型)、「ステラ」(RK型)、「プレオ」(RD型)、「プレオ+」(RE型)に対応しており、税込価格は3万5200円。
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