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介護作業での腰痛を予防、軽量のモーター駆動パワーアシストスーツを開発:ロボット開発ニュース
ジェイテクトは、介護作業向けのパワーアシストスーツ「J-PAS fleairy」を発表した。装着者の体の動きをセンサーで検出し、必要に応じて作動するため、腰への負担を軽減する。また、軽く柔らかなフレームレス構造で、長時間快適に作業できる。
ジェイテクトは2020年7月7日、介護作業向けのパワーアシストスーツ「J-PAS fleairy(ジェイパス フレアリー)」を開発したと発表した。抱え込みながら行う移乗支援や中腰姿勢での介助など、介護作業で腰にかかる負担を軽減する。販売開始は2021年を予定している。
J-PAS fleairyは、装着者の体の動きをセンサーで検出することにより、作業が必要な時のみ作動する。同社によると、モーター駆動のパワーアシストスーツとしては業界トップクラスの軽さで、装着や動作がしやすく、長時間快適に作業できる。
ベルト巻き上げ機構により金属フレームのない構造で、衣服のようなデザインとなっている。装着者の前面に硬い部材がないため安全に介助でき、介助を受ける人にも安心感を与える。
同社は、これまで製造業向けのパワーアシストスーツを開発、販売し、介護分野向けとしては自立支援トレーニングロボット「J-Walker テクテック」を発表している。今後も介護分野向けの製品やサービスを拡充していく。
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