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認証取得により、肘と膝のリハビリ用器具が医療機器として利用可能に:医療機器ニュース
CYBERDYNEは、肘や膝などのリハビリテーション機器「HAL医療用単関節タイプ」が、日本での医療機器認証を取得したと発表した。認証取得により、患者の筋力を発達、回復させる機器として、医療機関で広く利用可能になった。
CYBERDYNEは2020年7月13日、肘や膝などのリハビリテーション機器「HAL医療用単関節タイプ」が日本における医療機器認証を取得し、保険適用を申請したと発表した。医療機器認証の取得は同月8日付、保険適用申請は同月10日付となっている。また、同月15日より受注を開始しており、保険適用後に出荷する。
HAL医療用単関節タイプは、肘や膝など装着部位に適したアタッチメントをメインユニットと組み合わせて、リハビリテーションに使用する。これまでは、非医療機器として、臨床研究などでの限定的な利用にとどまっていたが、医療機器認証を取得したことで、運動機能が低下した患者の筋力を維持、発達、回復させるための機器として、医療機関で広く利用できるようになった。
同社は今後、国内の医療機関に対してHAL医療用単関節タイプを展開していく。さらに、既に同機器の医療機器認証を取得しているヨーロッパに加えて、アメリカやアジア太平洋地域でも医療機器として利用できるよう、手続きを進めていく。
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