コロナ禍で勤め先が「より嫌いになった」と25%が回答:キャリアニュース
「女の転職type」が「コロナショックを経て働く女性たちの会社愛」についてのアンケート調査結果を発表した。コロナ禍で勤め先を「より嫌いになった」と25%が回答。理由として、企業に決断力や従業員への配慮がないことを挙げた人が多かった。
キャリアデザインセンターが運営する「女の転職type」は2020年7月1日、「コロナショックを経て働く女性たちの会社愛」についてのアンケート調査結果を発表した。
同調査の対象者は、20〜45歳の女性100人。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大前後で、自分が働いている会社への愛着に変化があったかを尋ねたところ、25%が現在の勤め先を「より嫌いになった」と回答した。「より好きになった」は16%だった。
「より嫌いになった」と回答した人の理由を見ると、「無駄な経費は多くあるのに、真っ先にリストラで人件費を削減した」「緊急事態宣言後に出張を命じられたり、休業になったり、会社の焦りを直に感じた」「緊急事態宣言後も働き方についての連絡が一切なかった」「マスクの着用やアルコールなどの設置もなく、社長本人が飲み屋街に出歩き、従業員への心配や対策がなかった」などのコメントが寄せられている。
一方、「より好きになった」と回答した人の理由には、「新たな戦略を打ち出すなど経営が傾かない対策をし、従業員を失業から守ってくれた」「すぐに休業対応やテレワーク対応をしてくれ、給与、賞与は今まで通り出すとメールがきた」「子どものいる家庭は特に配慮されていた」などのコメントがあった。
両者のコメントを比べると、有事の際に会社が下す決断の早さ、従業員を守ろうとする姿勢の有無、他者への思いやりを上司や経営者から感じられたかどうかが、働く女性たちの会社愛の変化に大きく関わっているようだ。
勤め先をより嫌いになった人の転職意向は
次に勤め先を「より嫌いになった」と回答した人に、より嫌いになった結果、転職活動を始めたかを尋ねた。「すでに転職した」が4%で、「転職活動をしている」は20%、「転職したいと思っているがまだ何もしていない」は68%だった。転職者や転職中の人を含めて、9割以上の人が転職意向を示したことになる。
また、次に転職する際に重視すること、転職先に求めるものを尋ねた。「リモートワークと出社を併用できる」「在宅ワークを積極的に取り入れている」「社員の安全を一番に考えてくれる」「世間体よりも社員を大切にしてくれる」「経営者や上の立場の人間に判断力がある」「経営方針を柔軟に変更して利益を生み出し続ける」「専門的な知識、技術を磨き続けることができる」などが挙がった。
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