テレワーク関連のTwitter投稿約40万件を分析、可視化:キャリアニュース(1/2 ページ)
プラスアルファ・コンサルティングが、「テレワーク」に関連したTwitterの投稿約40万件を分析した。投稿内容やその推移から、作業環境の整備やコミュニケーション、ストレス、業務効率などに関する課題が見えてきた。
タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」を提供するプラスアルファ・コンサルティングは2020年5月29日、「テレワーク」に関連したTwitterの投稿約40万件の分析結果を発表した。
同社は、2020年3月上旬から5月下旬のTwitter全量データを収集し、リツイート(再投稿)を除いた投稿を「在宅」「リモートワーク」「テレワーク」の検索ワードで調べた。データの収集、分析には同社のテキストマイニングツール「見える化エンジン」を用いて、有効な45万2806件の投稿を得た。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年4月7日に東京都など7都府県を対象に緊急事態宣言が発令された。同宣言をきっかけに、Twitter上の「テレワーク」に関する投稿は急激に増加した。件数が最も多かったのは、緊急事態宣言の翌日となる4月8日で、約1万5000件の投稿があった。8日以降の投稿件数は段階的に減っていき、5月のゴールデンウィーク後には約8000件から4000件ほどへと推移している。
緊急事態宣言以前については、3月下旬に「次週から在宅ワークになる」といった、方針決定に関する複数の投稿があった。また、「自社でも在宅ワークを導入して欲しい」など、その後の働き方の変化の兆しとなるような投稿も見られた。
次に、当該期間中の話題や、それがどのように推移していったかを具体的に調べた。テキストマイニング機能によって、投稿に使われた言葉から、投稿内容を話題別に分類し、話題の増減を時系列で分析した。
その結果、データを収集し始めた3月上旬時点で最も多かったのは「作業環境」関連の話題だった。「テレワーク環境がまだ整っていない」「追加の設備を購入した」などのコメントが多かった。
作業環境に関する話題のピークは4月7日前後がピークで、以後は減少していく。一方、テレワークが長期するにつれて、集中力ややる気といった「メンタル系」や「食事」「業務効率化」に関する話題が増加していった。
続いて、話題マッピングという手法を用いて、テレワークによる「ストレス」や「集中力、やる気」など、モチベーションアップの話題を整理した。
これにより、テレワークでコミュニケーションが希薄化したことに起因する新たなストレスや、「作業環境」「同居人」「生活環境」によるストレスなどの投稿が可視化された。個人の裁量では容易に解決できない問題で、多くのストレスを抱えていることがうかがえる結果となっている。
「集中力」を高める方法については、「好きな音楽を聴いてテンションを高める」「仮眠による休憩」など、メリハリをつけて仕事に取り組むことで、ストレス軽減につなげるような投稿があった。その他、通勤時の満員電車から解放されたことを喜ぶ声もあった。
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