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3D図面の作成、運用を支援する点群データ活用サービスを提供開始:3Dスキャナーニュース
NTTドコモは、点群データを活用し、効率的な3D図面の作成、運用を支援する「Field Simulator」の提供を開始した。正確な物品搬入のシミュレーションや現場のリモート採寸を可能にし、業務効率の改善を支援する。
NTTドコモは2020年6月30日、点群データを活用し、効率的な3D図面の作成、運用を支援する「Field Simulator(フィールドシミュレーター)」の提供を開始した。初期費用は500万円からで、月額費用は数十万円からとなる。
点群データの活用により、効率的な3D図面の作成・運用を支援
Field Simulatorは、3次元の位置や色の情報を有する点を集めた点群データを用いて、建物内の設備、配管、機材などを高精細に再現する。正確な物品搬入のシミュレーション、遠隔地からの採寸を可能にし、業務効率の改善を支援する。
クラウド環境は、同社のネットワーク内に設置した「ドコモオープンイノベーションクラウド」「クラウドダイレクト」を利用。点群データの取得や合成処理、ノイズ処理が、閉域のクラウド環境で自動的に対応可能になる。製造ノウハウが蓄積されている生産ラインの3D点群データなどを、高セキュリティ環境で活用、管理できる。
4G(LTE)のほか、5Gにも対応するため、大容量の点群データを短時間でアップロードまたはダウンロードできる。遠隔地にいる複数人が、点群データを同時にWebブラウザで確認し、議論できるソリューションも提供する。
さらに、通信回線と通信デバイスに加え、3Dスキャナーなどによる点群データ取得の代行作業も提供することで、初期導入や運用コストの削減をサポートする。
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