Creaformのポータブル3Dスキャナー新製品、光沢や詳細形状のスキャン精度が向上:3Dスキャナーニュース(1/3 ページ)
アメテック クレアフォーム事業部は、同社の3Dスキャナー新製品「HandySCAN BLACK」および「Go!SCAN SPARK」について詳細を明かした。
小型の測定物だけでなく、大型測定物でも活用できる3Dスキャナー2機種
アメテック クレアフォーム事業部は、同社の3Dスキャナー新製品「HandySCAN BLACK」および「Go!SCAN SPARK」について詳細を明かした。
(左)アメテック クレアフォーム事業部 テクニカルマネージャーのロハナ・マジュディ氏、(右)米国AMETEK グループのCreaform本社 エンジニアリング・測定サービス担当バイスプレジデントのDavid Gagne氏
クレアフォーム(Creaform)の3Dスキャナー製品は、測定物に自ら近づいていけるハンディータイプであることが特長だ。これまで、航空宇宙産業と自動車産業などを中心に製品を展開してきた。設計、プロダクトデザイン、リバースエンジニアリング、品質管理などの用途で幅広く活用できるという。
出力データは点群ではなくSTLやOBJなど(※1)で、フルカラーの取得にも対応する。メッシュデータは測定中に生成され、測定完了後、すぐに3Dデータの生成が完了する。「CATIA」「SOLIDWORKS」「Creo」「NX」「Solid Edge」「Inventor」といった、ソリッド3D CADのデータとも互換性を持つ。また、オプションツールとして、データ後処理ソフトウェア「VXmodel」も備える。VXmodelを介して3Dプリンタやソリッド3D CADへ簡単にデータ転送できる。
※1:対応出力形式は「.dae」「.fbx」「.ma」「.obj」「.ply」「.stl」「.txt」「.wrl」「.x3d」「.x3dz」「.zpr」「.3mf」
「今回発表の新製品(2機種)は、小型の測定物だけではなく、大型の測定物でも便利に使える。例えば、船舶関係などの大規模な測定物の場合、全体を他方式の大型機種(非ポータブル)で取り込み、細部を今回の新製品でスキャンするといった利用が可能だ。もちろん、別々に取得した測定データの合成も簡単に行える」と、米国AMETEK グループのCreaform本社 エンジニアリング・測定サービス担当バイスプレジデントのDavid Gagne氏は述べる。
新製品は2機種とも、従来機種と比較してデザインが大きく変わり、さらに落下防止のストラップホールや、縦/横置用スタンドが設けられている。また両製品ともに、国際的なプロダクトデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞2019」を受賞(※2)しており、「測定器のようなニッチな産業機器での受賞は非常に珍しい」とGagne氏は語る。
※2:過去の「レッド・ドット・デザイン2016」では「HandyPROBE Next」「MetraSCAN 3D」「C-Track」が、続く同2017では「MAXSHOT NEXT」が受賞している。
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