ニュース
臭素の生産能力を約30%増強、中国向けの供給不足に対応:工場ニュース
東ソーは、山口県周南市の南陽事業所において、臭素の生産能力を増強する。老朽化した臭素製造設備の更新と増設により、生産能力を現在より約30%増強する。
東ソーは2020年6月12日、山口県周南市の南陽事業所において臭素の生産能力を増強すると発表した。投資額は約100億円で、2023年1月に運転を開始する予定だ(訂正あり)。
【訂正】初出時に本文の一部が脱落しておりました。お詫びして訂正致します。(編集部/2020年7月15日11時50分)
計画では、老朽化した臭素製造設備の更新と増設により、生産能力を現在より約30%増強する。今後も安定供給の継続と需要拡大の対応に努め、さらなる事業規模の拡大と収益力の強化を図る。
同社は、難燃剤や殺菌剤、医農薬などの用途で使用される臭素を1942年から生産しており、国内およびアジア地域に事業を展開する。臭素の需給はアジア地域を中心に堅調に推移する一方、中国では供給不足が顕著な状況が継続している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。 - 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。 - プラントスマート化へ新認定制度開始、築40年以上が2025年には8割以上に
経済産業省は、高圧ガス関連施設の自主保安の強化を進めるために、IoT活用などを条件にした新認定事業所制度を2017年4月に開始する。