視覚ベースアプリケーション向け、Intel認定ワークロード統合キットを発売:組み込み開発ニュース
コンガテックは、Intel認定のワークロード統合キット「Intel IoT RFPキット」の提供を開始する。協調ロボット、FA制御、自律走行車などの視覚ベースの状況認識アプリケーションでの利用を見込む。
コンガテック(congatec)は2020年6月16日、Intel認定のワークロード統合キット「Intel IoT RFP(Ready For Production)キット」の提供を開始した。仮想マシン(VM)を複数搭載し、協調ロボット、FA制御、自律走行車などの視覚ベースで周囲状況を認識するアプリケーションでの利用を見込む。
Intel Xeon E2プロセッサを搭載した「COM Express Type 6」モジュールをベースに、Real-Time Systems製ハイパーバイザー上に3つのVMを搭載している。
VMのうち、1つ目は「Intel OpenVINO」画像認識ソフトウェアによるAI(人工知能)画像解析、2つ目は「特定型制御(deterministic control)」ソフトウェアによるリアルタイム処理、3つ目は安全なIoT(モノのインターネット)接続のための「産業用IoT(IIoT)/Industry 4.0ゲートウェイ」をホストする。視認、制御、ネットワーキングのタスクを1つに統合することでコスト削減に貢献する。
さらに、Baslerビジョンカメラ、デモコントローラー制御の振子、REFLEX CES製Intel Arria 10 FPGAカードが付属する。
深層学習ベースのAIアルゴリズムを利用した周辺状況認識など、マルチタスクの同時並行処理を必要とする次世代の視覚ベースのアプリケーションに適している。
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