加工技術やICTソリューションを訴えるグローバルソリューションセンターを新設:FAニュース
シチズンマシナリーは2020年7月7日、同社の最先端の加工技術やICTを活用した「alkapplysolution」を組み合わせたソリューションを訴求する施設「グローバルソリューションセンター」を軽井沢本社内に新設したと発表した。
シチズンマシナリーは2020年7月7日、同社の最先端の加工技術やICTを活用した「alkapplysolution」を組み合わせたソリューションを訴求する施設「グローバルソリューションセンター」を軽井沢本社(長野県御代田町)内に新設したと発表した。
新設した「グローバルソリューションセンター」は、シチズンマシナリーが蓄積した技能と最先端の加工技術、alkapplysolutionなどのICTを融合させたソリューションを紹介し、ユーザーの課題解決を進める施設として設立した。
本社工場の一部を改修したスペースにシチズンマシナリーの主力工作機械26台を設置。以前から行っていたテストカットに加え、加工技術の学びの場として実機6台を使用したNCスクールエリアも用意した。また、オンライン会議システムを活用したテストカットの立ち会いやNCスクールも実施するという。
「グローバルソリューションセンター」は、国内外8カ所のソリューションセンターやテックセンターの中心的な位置付けとなる。LFV(低周波振動切削)などの先進技術に加え、レーザー加工など世界各地の拠点が開発した事例なども紹介する。また、各拠点とWebカメラやスマートグラスを使ったオンラインでの加工技術支援や情報共有なども行う。
2020年7月中旬には、Webサイト上でグローバルソリューションセンターに設置した機械の紹介や、加工動画の閲覧ができる「オンライン・グローバルソリューションセンター」を開設予定としている。今後グローバルソリューションセンターが企画する各種イベントについても、オンラインコンテンツとして展開する。さらに、alkapplysolutionの稼働監視システムなどICTを活用した、次世代の部品加工工場を体感できるモデルファクトリーの設置も予定する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 30年前に予見した「有人化工場」、機械データサービス定着を目指すシチズンの挑戦
製造業においても「モノからコトへ」のサービス化が加速する中、30年前からデータサービスのビジネス化に取り組んできたのが工作機械メーカーのシチズンマシナリーである。なぜ30年前からデータサービスに取り組んできたのか。現在はどのような状況なのか。データサービス事業を主導するシチズンマシナリー 執行役員の柳平茂夫氏に話を聞いた。 - マイクロソフトとDMG森精機の協業が第2段階へ、工作機械をインテリジェント化
日本マイクロソフトは、IoTをテーマとするパートナーイベント「IoT in Action Tokyo」でDMG森精機との協業を発表した。同イベントの基調講演には、日本マイクロソフト 社長の平野拓也氏と、DMG森精機 専務執行役員の川島昭彦氏が登壇し、両社が目指すIoT活用の方向性を示した。 - データを世界の共通言語に、リアルタイムで製品収益を見える化する安川電機のDX
「データを世界の共通言語に」をスローガンとし「YDX(YASKAWA digital transformation)」として独自のデジタル変革(DX)を進めているのが、産業用ロボットやモーターなどメカトロニクスの大手企業である安川電機である。安川電機 代表取締役社長の小笠原浩氏に「YDX」の狙いについて話を聞いた。 - いまさら聞けない「製造業のDX」
デジタル技術の進歩により現在大きな注目を集めている「DX」。このDXがどういうことで、製造業にとってどういう意味があるのかを5分で分かるように簡単に分かりやすく説明します。 - 製造業が「DX」を推進するための3つのステージ、そのポイントとは?
製造業のデジタル変革(DX)への取り組みが広がりを見せる中、実際に成果を生み出している企業は一部だ。日本の製造業がDXに取り組む中での課題は何なのだろうか。製造業のDXに幅広く携わり、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)のエバンジェリストを務める他2019年12月には著書「デジタルファースト・ソサエティ」を出版した東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター 参事の福本勲氏に話を聞いた。 - データを世界の共通言語に、リアルタイムで製品収益を見える化する安川電機のDX
「データを世界の共通言語に」をスローガンとし「YDX(YASKAWA digital transformation)」として独自のデジタル変革(DX)を進めているのが、産業用ロボットやモーターなどメカトロニクスの大手企業である安川電機である。安川電機 代表取締役社長の小笠原浩氏に「YDX」の狙いについて話を聞いた。