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ミズノ史上最高の反発性を実現した新素材は用具開発のノウハウから生まれた:材料技術(2/2 ページ)
ミズノは、オンラインプレスカンファレンスを開催し、「ミズノ史上最高」をうたう優れた反発性を実現した新素材「MIZUNO ENERZY(ミズノエナジー)」と、同素材を使用した2つの新シューズを発表した。
「MIZUNO ENERZY」搭載シューズ発表、限定2000足モデルも
また、同社はMIZUNO ENERZYとともに、同素材を採用した2つのシューズも発表した。
1つは、特長的なデザインが施されたソールの外側にスタンダードタイプのMIZUNO ENERZYを、ソール内部にMIZUNO ENERZY COREを用いたコンセプトモデル「THE MIZUNO ENERZY」だ。こちらは2020年7月1日から、同社直営店および公式オンラインストアで限定2000足が販売される。販売価格(税込み)は2万7500円だ。
もう1つは、長距離ランナー向けランニングシューズ「WAVE DUELシリーズ」の上位モデルとして、ソール素材に軽量タイプのMIZUNO ENERZY LITEを採用する「WAVE DUEL NEO」だ。こちらのモデルはMIZUNO ENERZYに加え、構造面でのコアテクノロジーとして同社シューズの代名詞である「MIZUNO WAVE」を搭載することで、素材と構造の両面でアスリートの力を100%発揮できるプロダクトを目指して開発されたものだ。また、グリップ力を高める「G3ソール」や高いフィット感を実現し、安定した走りをサポートするニットアッパーを採用している。販売開始は同年7月中旬を予定。販売価格(同)は2万5300円となる。
なお、WAVE DUEL NEOを皮切りに、マラソンランナー向けのラインアップも順次拡大していくという。
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