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CO2センサーで“密”な状態を判別するシステムの構築キットを発売:組み込み開発ニュース
ぷらっとホームは、新型コロナウイルスの感染防止に向けて、密状態の判別に用いる二酸化炭素センサーシステムの構築用キット「密ですシステム構築用センサーパッケージ」を発売する。
ぷらっとホームは2020年6月4日、新型コロナウイルスの感染防止に向けて、密状態の判別に用いる二酸化炭素(CO2)センサーシステムの構築用キット「密ですシステム構築用センサーパッケージ」を発表した。「BLEパッケージ」「EnOceanパッケージ」の2種を用意し、市場想定価格はBLEパッケージが10万9800円、EnOceanパッケージが30万円(各税別)。同月中旬より順次出荷を開始する。
BLEパッケージは、名刺サイズのコンパクトなIoT(モノのインターネット)ゲートウェイ1つと、CO2測定範囲の広いBLE CO2センサー2つで構成。EnOceanパッケージは、IoTゲートウェイ1つとEnOcean CO2センサー2つで構成され、センサーの電池寿命が10年と長い。いずれもIoTゲートウェイとセンサーとの接続設定が完了しており、すぐに使用できる。
また、開発ツールの「Node-RED」を搭載し、各センサーをブラウザベースのエディターで結び付けることで、フロー作成や実行環境のデプロイに対応する。簡易的な密状態監視システムテンプレートをNode-RED上にプリセットしており、すぐに使用できる。表示設定やCO2データをクラウドで活用するといったカスタマイズも可能だ。
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