ニュース
5Gが2024年に国内モバイル通信全体の26.5%を占めると予測:製造業IoT
IDC Japanは、国内5G通信サービスの市場予測を発表した。2020年から2024年にかけての国内5Gネットワーク回線数の年平均成長率は107.6%で、2024年末の回線数は6024万回線に達すると予測している。
IDC Japanは2020年5月25日、国内5G通信サービスの市場予測を発表した。2020年から2024年にかけての国内5Gネットワーク回線数の年平均成長率は107.6%で、2024年末の回線数は6024万回線に達すると予測している。
5Gネットワークは、2020年3月に商用サービスが開始されている。同社は、既存のLTE回線の置き換えやコネクテッドカー、ヘルスケアデバイスなどの需要拡大によって5Gの普及が進み、2024年に国内モバイル通信サービス市場全体の26.5%を占めると予測した。
一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、5Gデバイスの供給遅延や一部のIoT(モノのインターネット)プロジェクトの遅延が起こると予測している。
なお同社は、国内モバイル通信サービス市場全体の回線数が2019年末時点で1億8680万回線となっており、2019年から2024年の年平均成長率は4.0%で、2024年末には2億2763万回線に達すると予測している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ローカル5Gが新たなバズワードに、製造業はその可能性を生かせるのか
国内で商用サービスが始まる5G。この5G以上に注目を集めているのが、通信キャリアでない事業主体でも5Gをプライベートネットワークとして利用できる「ローカル5G」だ。このローカル5Gの新市場として製造業の工場が大きく成長することが期待されている。 - プライベートLTEからローカル5Gへ、ドイツの製造業は進化を止めず
脚光を浴びるIoTだが、製造業にとってIoT活用の方向性が見いだしきれたとはいえない状況だ。本連載では、世界の先進的な事例などから「IoTと製造業の深イイ関係」を模索していく。第5回は、ドイツの製造業が期待を寄せる「プライベートLTE」と「ローカル5G」にスポットを当てる。 - NTTドコモの5Gは製造業を強く意識、工場の故障予知サービスもワンストップ提供
NTTドコモが2020年年3月25日から次世代移動通信方式である5Gを用いた通信サービスを提供開始する。これまでの新たな移動通信方式のサービス開始の発表と大きく異なるのは、一般ユーザー向けにとどまらず、製造業をはじめとする企業利用を前提としたB2B向けソリューションも同時に発表している点だ。 - 5Gはスマートフォンだけじゃない、クアルコム「全てをつなげるものだ」
クアルコム ジャパンは、クアルコム(Qualcomm)が展開する次世代通信技術の5G関連事業について説明。「導入が始まった5Gだが、2035年までに12兆3000億米ドルもの経済インパクトがあるという調査もある。この数字が正しいかとはともかく、5Gが非常に大きな影響を与えることだけは確かだ」(同社)。 - 5G関連世界市場の調査結果を発表、2025年の5G対応基地局市場は11兆3530億円に
富士キメラ総研は、5G通信関連の世界市場を調査した「5G通信を実現するコアテクノロジーの将来展望 2020」を発表した。5G通信向け投資は、2025年には11兆3530億円まで伸びると予測している。 - ローカル5Gは製造業に本当に必要なのか
絶賛沸騰ワードになっている「ローカル5G」。でもほとんどの場合ローカル5Gを使わなくてもいいのでは……。