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パワーと切断速度、操作性を向上した高性能プラズマ切断機ツイスター:FAニュース
コマツ産機は、高性能プラズマ切断機ツイスター「TFP510-3」の販売を開始した。従来機と比較し、電源容量が150Aから200A、切断速度が1800mm/minから2200mm/minに向上している。
コマツ産機は2020年4月27日、高性能プラズマ切断機ツイスター「TFP510-3」を発売した。中厚板向けのオールラウンド切断機で、従来機と比較し、電源容量が150Aから200A、切断速度が1800mm/minから2200mm/min(板厚19mmの場合)に向上した。価格は2900万円。年間60台の販売を目指す。
従来機では1個当たり約5分かけて組み立てしていた電極、ノズルの消耗品を、一体化したカートリッジ式にすることで、段取り時間の大幅な短縮と組み立てミスによる切断不良を解消した。インタフェースと操作性を見直し、初心者でもスマートフォンのような直感的な画面操作が可能になった。
オプションで、装着すれば1本トーチの高性能NC切断機として使用でき、厚み25〜80mmまで切断が可能になるクイックガス、品番などの手書き作業と記入ミスの削減、作業時間短縮、省人化に貢献するインクジェットマーキングを用意している。
最大加工板厚は300A出力の場合に軟鋼36mmで、最大加工寸法は1525×3050mmとなっている。
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