複屈折材料追加などで解析工程を効率化、照明設計解析ソフトウェアの最新版:CAEニュース
サイバネットシステムは、照明設計解析ソフトウェアの最新バージョン「LightTools 9.0」の提供を開始した。機能の追加、強化により、AR、VRデバイスなど幅広い光学系製品において解析工数の削減や品質向上に貢献する。
サイバネットシステムは2020年4月14日、照明設計解析ソフトウェアの最新バージョン「LightTools 9.0」の提供を開始した。
LightTools は、LED照明や液晶ディスプレイ用バックライトなど赤外線を用いたセンサー光学系、プロジェクターや自動車の室内照明など照明光学系に対応可能な設計、解析ソフトウェアだ。試作前の設計支援、試作後の詳細解析、実機との比較検証など幅広い用途に利用されている。Synopsysが開発し、サイバネットシステムが販売およびサポートを行う。
最新版のLightTools 9.0は、複屈折材料と偏光チャートの追加により、偏光素子モデリングと偏光分析を簡易化。また、シミュレーション可能な光学系の幅を広げる機能を追加し、強化した。
これまでは複屈折材料の定義には複雑な設定が必要だったが、最新版では通常の材料設定と同様の簡単な手順で定義できるようになった。複屈折材料を含む偏光素子の利用が増えているAR(拡張現実)、VR(仮想現実)デバイス、および顕微鏡といった生体医療機器など幅広い光学系製品において、大幅な解析工数の削減や品質向上に貢献する。
また偏光チャートの追加により、複屈折を利用したものも含めて偏光状態を直観的に理解できるようになった。効率的な偏光光学系の解析が可能になり、工数削減につながる
他にも、迷光解析を効率化する機能やバックライトパターン最適化機能の強化、その他ユーザビリティの改良などにより、高い精度が要求される光学製品の設計コスト低減、納期の短縮に貢献する。
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