ニュース
流体、粉体ソフトウェアの解析結果からCGが制作できるオプション製品:CAEニュース
プロメテック・ソフトウェアは、流体、粉体解析ソフトウェア「Particleworks」「Granuleworks」のオプション製品「Visualization Option」の販売を開始した。両ソフトウェアの解析結果を可視化し、デジタル評価レビューなどのCGを制作できる。
プロメテック・ソフトウェアは2019年12月27日、流体解析ソフトウェア「Particleworks」と粉体解析ソフトウェア「Granuleworks」のオプション製品「Visualization Option」の販売を開始した。
Particleworksは、同社が開発する粒子法(MPS法)理論に基づく流体解析ソフトウェア。解析モデル定義時にメッシュを生成しなくても、直観的なGUIで、水や油など液体の混合、攪拌、潤滑、噴射、飛散、スロッシングといった複雑な流体現象を解析する。
Granuleworksは、ParticleworksのDEM(離散要素法)機能を独立させた粉体解析ソフトウェア。粉体に関わる混合、搬送、充填(じゅうてん)などの現象を容易に解析できる。
Visualization Optionは、両ソフトウェアの解析結果をフォトリアルに可視化するオプション製品となる。解析結果をCG編集ソフトウェアのデータに変換してCGを制作できるため、高品質で多様な可視化表現を用いて、プレゼンテーションや官能評価などのデジタルレビューやWebマーケティングコンテンツを効果的に展開するのに役立つ。同社では、今後、3DCG動画を解析技術者が簡単に作成できるツールの提供も予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 設計者CAEとは何なのか
機械メーカーで3次元CAD運用や公差設計/解析を推進する筆者から見た製造業やメカ設計の現場とは。今回は設計者CAEについて考える。 - 材力とFEMをシッカリ理解して、シッカリ解析!
小難しい有限要素法を数式を使わずに解説する。まずは有限要素法の歴史を振り返り、解析の基本的な考え方を確認。 - 100以上の機能を拡張、追加したオープンソースCFDソフトウェア最新版
ヴァイナスは、企業利用向けオープンソースCFDソフトウェア「HELYX v3.2.0」の提供を開始した。最新版では、「View Tab」追加による可視化機能の強化、計算プロセスを自動化するマクロ機能など、100以上の機能拡張、追加がなされている。 - 航空機や自動車の騒音を低減する、高速で正確な音響解析ソフトウェア
エムエスシーソフトウェアは、音響解析ソフトウェア「Actran 2020」をリリースした。高速で正確な音響解析が可能になるため、航空機や自動車のメーカーは、騒音を低減し、乗員の快適性を向上する製品を開発できる。 - 大規模アセンブリモデル解析の計算時間を短縮する機構解析ソフトウェア
サイバネットシステムは、機構解析が可能な「ANSYS Motion ACT」を発売した。「ANSYS Workbench」環境で動作し、変形やすべり、摩擦を考慮した大規模アセンブリモデルの解析にかかる計算時間を大幅に削減する。 - 線形、非線形構造などの解析機能を搭載した設計者向けCAEソフトウェア
図研アルファテックは、設計者向けCAEソフトウェア「AMPS Designer 10」の日本語版を2020年2月26日をめどに発売する。線形、非線形構造など高度な解析機能を搭載しながら、ライセンス費用を抑えた価格で提供する。