ヤマ発が新型コロナで工場の操業停止を延長、住友ゴムもGW前後で生産調整:工場ニュース
ヤマハ発動機が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に対応するため生産調整と臨時休業を追加で実施する。住友ゴム工業も、ゴールデンウイーク(GW)前後で国内工場の生産調整を実施する。
ヤマハ発動機は2020年4月24日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に対応するため生産調整と臨時休業を追加で実施すると発表した。併せて、現時点におけるグローバルの各生産拠点の稼働状況も報告した。
同社は同年4月9日、海外からの生産部品の納入影響、欧米をはじめとする先進国での需要減少に対応するため、二輪車関連の国内6工場を5月1〜19日、船外機関連の国内2工場を5月1〜31日の期間で操業停止するとしていた。
今回の発表では、操業停止期間を二輪車関連の国内6工場は5月22日まで、船外機関連の国内2工場は6月15日まで延長することを決めた。稼働日ベースでは、二輪車関連工場は3日間、船外機関連工場は11日間を追加で操業停止することになる。
また、5月18〜22日の5日間は、ロボティクス関連の浜松ロボティクス事業所と都田事業所(いずれも浜松市北区)を除く、全国全ての事業所、工場、事務所を一斉臨時休業にすることも決めている。
海外生産拠点の操業停止期間は以下の通り。米国でゴルフカーやWV、ATV、ROV、ボートの開発と生産を手掛ける拠点が3月19〜5月3日。欧州の二輪車、二輪車エンジン、船外機を生産する拠点は3月16日から期限を設けず操業を停止している。アジアに展開する二輪車関連の生産拠点は、インドネシアが4月3日〜5月3日、タイが4月13日〜5月10日、フィリピンが3月17日〜5月10日、インドが3月23日〜5月3日。中南米の二輪車関連と船外機の生産拠点は3月31〜4月29日となっている。
これらと併せて、2020年2月に発表した2020年12月期の通期業績予想(売上高1兆7600億円、営業利益1230億円、当期純利益800億円)もいったん取り下げた。COVID-19の影響による売上高減少の算定が難しく、見通しが可能になって時点であらためて公表するという。
住友ゴム工業は2020年4月24日、COVID-19の感染拡大の影響に伴う需要減少などにより国内工場の生産調整を実施すると発表した。
同社は2020年初に、ゴールデンウイーク(GW)時期の一斉休日を5月2〜5日に定めていた※)。今回の生産調整では、その前後に操業停止期間を設ける。自動車用などのタイヤを生産する名古屋工場(愛知県豊田市)、白河工場(福島県白河市)、泉大津工場(大阪府泉大津市)、宮崎工場(宮崎県都城市)は4月27日〜5月1日と5月6〜10日、稼働日ベースで10日間の操業停止を行う。ゴルフボールを生産する市島工場(兵庫県丹波市)は4月29日〜5月1日と5月7〜10日(稼働日ベースで7日間)、ゴルフクラブを生産するダンロップゴルフクラブ(宮崎県都城市)は4月27日〜28日と4月30〜5月1日(稼働日ベースで4日間)に操業を停止する。
※)市島工場とダンロップゴルフクラブの一斉休日は5月2〜6日。
なお、泉大津工場における医療用精密ゴム部品の生産ラインの稼働は継続するとしている。
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