BLE5やThread対応のゲートウェイ機器開発を支援する拡張ボードを発売:組み込み開発ニュース
アットマークテクノは、同社のArm+Linux対応組み込みIoTボード「Armadillo-640」用の拡張ボードとして、BLE5やThreadに対応する「Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール」を発売した。
アットマークテクノは2020年3月30日、同社の組み込みIoT(モノのインターネット)ボード「Armadillo-640」用の拡張ボードで、無線通信規格のBLE5やThread(スレッド)に対応する「Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール」を発売した。サンプル価格は1個6800円で、量産価格はオープンとしている。
Armadillo-640は、Arm+Linux対応の組み込みIoTボード。今回発売のArmadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュールは、Nordic Semiconductor製の無線SoC(System on Chip)「nRF52840」を搭載し、Armadillo-640に装着することで、BLE5に対応したゲートウェイ機器を容易に開発できる。
同社では、同モジュールの無線LAN機能追加モデルも用意している。また、nRF52840のファームウェアを入れ替えれば、無線メッシュネットワーク規格Threadにも対応可能だ。いずれのモデルも専用の樹脂ケースが付属し、Armdillo-640と組み合わせて格納できる。
現在、IoTセンサー向けとして、省電力でPCやスマートフォンとの接続性に優れるBLE規格の中でも、より長距離の通信に仕様拡張したBLE5に対応するデバイスが普及し始めている。それとともに、IoTセンサーからの出力データをクラウドへ送る、ゲートウェイ機器に対するニーズも高まっている。
BLE5に対応するArmadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュールにより、行動や在庫の数値化、作業工数の確認といったデータの解析、可視化が容易になる。
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