ロボットサミット「WRS 2020」も新型コロナで延期、2021年度内開催へ:ロボット開発ニュース
経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年8月と10月に開催を予定していた「World Robot Summit 2020(WRS 2020)」を延期すると発表した。現時点では、2021年度内での開催に向けて調整が進められている。
経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2020年4月17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、同年8月と10月に開催を予定していた「World Robot Summit 2020(WRS 2020)」を延期すると発表した。現時点では、2021年度内での開催に向けて調整が進められている。
WRSは、人間とロボットが共生し協働する世界の実現に向けて、世界の高度なロボット技術を集結させて競争を通じて技術開発を加速すると同時に、ロボットが実際の課題を解決する姿を示して人々のロボットへの理解を深め、ロボットの社会実装を促進することを目的とした、競技会と展示会からなるロボットの国際大会だ。2018年10月にプレ大会となる「WRS 2018」が東京ビッグサイトで開催されている。
本大会となるWRS 2020は、インフラ・災害対応カテゴリーの競技会を2020年8月20〜22日に福島ロボットフィールドで行い、それ以外のものづくり、サービス、ジュニアの3カテゴリーの競技会と展示会は同年10月8〜11日に愛知県国際展示場で開催する予定だった。
しかし、COVID-19の感染拡大により、競技会への海外からの参加チームを中心に、出場に向けた準備の遅れに関する報告や、延期要望、辞退相談などが複数寄せられていた。このため「本年の開催は困難であるとの結論に至り、延期を決定した」(リリース文より抜粋)という。
なお、2021年度への延期後もWorld Robot Summit 2020の名称はそのまま使用する。既に競技会に応募したチームの審査も引き続き実施するとしている。
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