新型コロナの影響により「名古屋ものづくりワールド2020」延期、9月開催へ:メカ設計ニュース
リードエグジビション・ジャパンは、新型コロナウイルス感染症の状況および製造業各社からの声を総合的に判断し、ポートメッセなごやで開催を予定していた「第5回 名古屋ものづくりワールド(名古屋ものづくりワールド2020)」の延期を公式Webサイト内で発表した。
リードエグジビション・ジャパンは2020年3月24日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況および製造業各社からの声を総合的に判断し、ポートメッセなごやで開催を予定していた「第5回 名古屋ものづくりワールド(名古屋ものづくりワールド2020)」(会期:同年4月15〜17日)の延期を公式Webサイト内で発表した。
同展示会は、「第5回 名古屋 設計・製造ソリューション展」「第5回 名古屋 機械要素技術展」「第4回 名古屋 工場設備・備品展」「第4回 名古屋 航空・宇宙機器開発展」「第2回 名古屋 次世代3Dプリンタ展」「第1回 名古屋 ものづくりAI/IoT展」「第1回 名古屋 計測・検査・センサ展(通称:メジャーテック 名古屋)」の7つの展示会で構成され、1000社以上の出展社数を見込む大規模展示会である。
同発表の前日(3月23日)には、組み込み技術の展示会「組込み/エッジ コンピューティング展(ESEC)」を含む日本最大級のIT展示会「第29回 Japan IT Week 春」(会期:同年4月8〜10日/会場:東京ビッグサイト)の開催延期が発表されただけに、その翌週開催予定の「名古屋ものづくりワールド2020」についても開催の可否に注目が集まっていた。
先に開催された「日本ものづくりワールド 2020」(会期:同年2月26〜28日/会場:幕張メッセ)では、当初2000社以上が出展し、6〜8万人もの来場者数を見込んでいたが、開催月の2月に入ってから国内での感染拡大が大きく報じられ、さらに開催直前の2月24日に行われた政府による専門家会議で「今後1〜2週間が感染拡大のスピードを抑えられるかどうかの瀬戸際となる」という見解が示されたことを受け、出展を取りやめる企業が急増し、3日間合計の来場者数も前年実績(6万6089人)の約6分の1に当たる1万664人にまで激減していた。
「日本ものづくりワールド」の中部地方版といえる「名古屋ものづくりワールド」は、例年1000社以上の出展社数を見込んでおり、来場者数も前回(名古屋ものづくりワールド2019)実績で、3日間合計3万6177人であった。
公式Webサイトによると同展示会事務局において、新型コロナウイルス感染症の状況と製造業各社からの声を総合的に判断し、関係者と協議を重ねた上で、「名古屋ものづくりワールド2020」の開催延期を決断し、同年9月9〜11日の3日間、愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」(中部国際空港から直結)に日時と会場を移し、延期開催することを決めた。
なお、大規模イベントの開催に関しては、政府や東京都などから自粛要請の呼び掛けが強まり、感染拡大防止に対する意識もより一層高まっている状況だ。また、「名古屋ものづくりワールド」の開催地である愛知県内、名古屋市内においても新型コロナウイルスの感染拡大が確認されており、3月3日には愛知県と名古屋市が新型コロナウイルス感染拡大に伴い共同プロジェクトチームを結成するなど、県と市の枠を超えた対応強化を表明している。
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