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リンゴ自動収穫機のスタートアップに2億7500万円を追加出資:ロボット開発ニュース
ヤマハ発動機は、リンゴ自動収穫ソリューションを開発するスタートアップ企業「Abundant Robotics」に、250万ドルの追加出資を実施した。果菜農業での自動化を推進し、省人化と生産性向上に貢献する。
ヤマハ発動機は2020年3月17日、リンゴ自動収穫ソリューションを開発するスタートアップ企業「Abundant Robotics」に、250万ドル(約2億7500万円)の追加出資をしたと発表した。
ヤマハ発動機はAbundant Roboticsに対し、2016年に25万ドル(約2750万円)の出資を初めて実施している。今回、両社で協業についての合意が成立し、追加出資に至った。農業自動化に向けた技術開発を目的とするこの出資は、ヤマハ発動機のグループ会社である「Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley」のコーポレートベンチャーキャピタル活動によるものだ。
同社は、今後もロボティクス技術や無人機システムの開発を推進し、農業分野の省人化や自動化に貢献していく。
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