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捺染分野の研究開発力、生産力強化のためイノベーションセンターを建設:工場ニュース
セイコーエプソンが長野県の広丘事業所に建設していた、イノベーションセンターB棟が完成した。今後成長が見込まれる捺染分野の研究開発力と生産能力を強化し、B棟にプリンティングソリューションズ事業を集約することで運営の効率化を図る。
セイコーエプソンは2020年3月4日、長野県の広丘事業所に建設していたイノベーションセンターB棟が完成したと発表した。同年4月から稼働する。
イノベーションセンターB棟への投資金額は約160億円。今後成長が見込まれる、捺染(なっせん)分野の研究開発力と生産能力を強化するため建設した。また、B棟にプリンティングソリューションズ事業を集約することで運営を効率化する。
イノベーションセンターB棟は鉄骨4階建てで、延床面積は約3万9634m2。1〜2階がインクジェットデジタル捺染機の試作、量産工場およびデジタル捺染ソリューションの展示エリアで、3〜4階がオフィスエリアになっている。
同社は捺染分野において、従来の刷版によるアナログ方式から、生産性が高く、環境への負荷が低いデジタル印刷への移行を進めている。イノベーションセンターB棟では、インクジェットデジタル捺染機の試作、量産体制を整え、技術開発力の強化を図る。
また、展示エリアや組み立て工程の見学スペースを設けて顧客とのコミュニケーションの機会を増やすことで、捺染分野の売上拡大につなげていく。
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