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クラウドや通信回線、デバイスをワンストップで提供するIoTサービス開始:製造ITニュース
KDDIは、クラウドと通信回線、通信デバイスをパッケージ化した「グローバルIoTパッケージ」サービスの提供を開始した。拡張性の高いクラウド、グローバルローミングSIM、電波法認証済み端末がセットになっており、端末1台から利用できる。
KDDIは2020年3月2日、クラウドと通信回線、通信デバイスをパッケージ化した「グローバルIoTパッケージ」サービスの提供を開始した。
同サービスは、クラウドに東芝デジタルソリューションズの設備メーカー向けアセットIoT(モノのインターネット)クラウドサービス「Meister RemoteX」を採用し、データの可視化やAPIを提供する。ユーザーは、既存システムとの連携や収集データを活用したサービス、システムの開発が可能になる。
通信回線はソラコムのグローバルローミングSIMで、電波関連法規認証取得済み端末とセットで提供する。端末は1台から利用可能なので、実証実験や少数の商用にも活用できる。
提供プランは、ユーザーのサービスやアプリケーションとの接続を想定した「データ蓄積・API連携プランT」と、このプランにデータ可視化のための画面構築を追加した「データ蓄積・見える化プランT」の2種類がある。
価格はクラウドサービスの導入料が64万円で、データ蓄積・API連携プランTが月額27万8000円、データ蓄積・見える化プランTが月額31万8000円となっている。なお、環境構築費用や通信デバイス導入費用が別途必要になる。
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