ニュース
電動車用駆動モーターやインバーター一体機の生産力増強、約51億円の投資:工場ニュース
明電舎は、電動車用駆動モーター、インバーター一体機の生産設備を増強するため、約51億円を投資すると発表した。新工場建設と設備導入により、同社名古屋事業所の現行ラインと新規設備を合わせた生産能力は年間34万台となる。
明電舎は2020年2月28日、電動車用駆動モーター、インバーター一体機の生産設備を増強すると発表した。投資金額は約51億円で、同社名古屋事業所内において新工場の建設と設備導入を実施する。
新工場建設と新生産ラインの構築は、今後見込まれる電動車用駆動モーター、インバーター一体機の受注増大に対応するため。これにより、名古屋事業所の現行生産ラインと新規設備を合わせた年間生産能力は34万台となり、今後も市場拡大に合わせてさらなる投資を検討する。
新工場の延べ床面積は5229m2。着工は2020年8月、稼働開始は2021年12月を予定している。
環境保護のための規制が世界規模で強化される中、同社は、需要拡大が見込まれるEV(電気自動車)事業を成長事業と位置付けている。そのため、同事業に対し2018年7月に国内で約70億円の設備投資を、2019年5月には中国のEV生産子会社に41億円を増資している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2021年にEVがHVの販売台数を上回る、電動車市場は4000万台に
富士経済は2019年8月20日、電動車のグローバル市場の調査結果を発表した。トラックやバス、超小型モビリティを除いた乗用車を対象とした。 - エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。 - 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。 - スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。 - いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。