トヨタとマツダが国内工場を操業停止、新型コロナによる海外需要の急減に対応:工場ニュース
トヨタ自動車とマツダが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による海外市場の需要急減を受けて国内工場の生産調整を行う。トヨタ自動車は2020年4月3日から、5工場の7ラインで2〜9稼働日分操業を停止する。マツダは同年3月28日〜4月30日の期間、2工場で全日の操業停止もしくは昼勤のみ操業を行う方針だ。
トヨタ自動車とマツダが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大による海外市場の需要急減を受けて国内工場の生産調整を行う方針を発表した。トヨタ自動車は2020年4月3日から、グループ傘下の日野自動車を含む5工場の7ラインで2〜9稼働日分操業を停止する。マツダは同年3月28日〜4月30日の期間、2工場で全日の操業停止もしくは昼勤のみ操業を行う方針だ。
トヨタ自動車は3月23日に国内工場の操業停止を発表した。停止する工場/ラインと停止期間は以下の通り。高岡工場(愛知県豊田市)の第1ライン、堤工場(愛知県豊田市)の第1・第2ラインはともに4月3〜7日の3稼働日、田原工場(愛知県田原市)の第1ラインは4月3〜10日の6稼働日、同第2ラインは4月3〜14日の8稼働日。トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)の第1ラインは4月3〜15日の9稼働日、日野自動車 羽村工場(東京都羽村市)の第1ラインは4月3〜6日の2稼働日について操業を停止する。
なお、高岡工場の第1ラインについては、従業員のCOVID-19の感染が確認されたことを受けて3月23〜25日の3日間封鎖するとともに操業を停止している。
トヨタ自動車は、2020年3月18日から欧州の5工場(フランス、英国、ポーランド、チェコ、トルコ)を、同年3月23日からカナダとメキシコを含めた北米全域の工場を操業停止している。欧州では各国政府の通知があるまでは操業再開を見合わせる方針。北米についても、当初3月24日までとした操業停止期間を4月3日まで延長した。これらの他にも、フィリピンやマレーシア、インドなどの工場も操業を停止している。
マツダは2020年3月24日、国内外の工場における生産調整について発表した。本社工場(広島県府中町、広島市南区)と防府工場(山口防府市)の2工場について、同年3月28日〜4月30日の期間、13日間は操業を停止し、8日間は昼勤のみ稼働させる計画である。これらのうち一部は、状況を見ながら2020年7月以降に操業を振り替える予定。間接業務については従来通り継続するとしている。
マツダは海外工場の操業停止も発表した。メキシコの生産拠点Mazda de Mexico Vehicle Operationは3月25日から約10日間、フォード(Ford Motor)と合弁で設立したタイの生産拠点Auto Alliance(Thailand)は3月30日から約10日間の予定だ。
マツダは「新型コロナウイルスの感染拡大の影響に伴う部品調達問題、主に海外市場の販売の急激な停滞、今後の市場環境の不透明性を考慮し、各国の工場において生産調整を実施する」(ニュースリリースより抜粋)としている。
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