エンジニアリング部門の働き方改革を促進する製造業向け業務支援サービス:メカ設計ニュース
大興はCAD軽量化、技術情報標準化、マニュアル電子化などの最新技術を活用し、製造業における各種業務をトータルで支援する「ダイコーデジタルトランスフォーメーションサービス(DDXサービス)」を、2020年2月24日から提供開始した。
大興は2020年3月9日、CADデータの軽量化、技術情報の標準化、マニュアルの電子化などの技術を活用し、製造業における各種業務をトータルで支援する「ダイコーデジタルトランスフォーメーションサービス(DDXサービス)」を、同年2月24日から提供開始したことを発表した。
同サービスにより、設計から製造、販売、顧客までが一貫した情報プラットフォームでつながり、顧客起点のバリューチェーンを実現できるという。
顧客とのダイレクトコミュニケーションを実現
従来、設計、生産、販売/サービスといった各部門間で一貫した情報共有を行う場合、多くのハードルが存在し、実現に多大な手間や時間を要していた。
これに対し、同サービスではCADデータの軽量化と技術情報の標準化によって、後工程でのデータ活用を支援し、設計部門の手間を最小限に抑えつつ、部品表、生産設備シミュレーション、組み立てマニュアル、サービスマニュアル、ユーザーマニュアル、各種検収資料などの作成をサポートする。万一、設計変更が生じても、その変更内容の情報が迅速に後工程にも展開されるという。
各種マニュアル作成については、CADデータのみならず、映像や音声なども盛り込み、さらにAR(拡張現実)/VR(仮想現実)、AI(人工知能)を活用することで、より高度な電子マニュアルの実現を可能とし、クラウドによるデータの一元管理によって、常に最新バージョンのマニュアルを維持できる。
同サービスを導入することで、顧客とのダイレクトコミュニケーションも実現。例えば、顧客がスマートフォンやタブレット端末で電子マニュアルのどの部分を閲覧しているのかを、メーカー側でリアルタイムにモニタリングできる。また、故障箇所の映像などもリアルタイムに入手できるため、不良情報を迅速かつ正確に捉え、品質改善に役立てることが可能となる。これに加え、コールセンターのVOC(Voice of Customer)やIoT(モノのインターネット)を活用した稼働情報を組み合わせて解析することで、製品企画や品質改善により高い効果を発揮できるという。
なお、各工程では、大興グループ各社が培ってきた業務ノウハウを生かしたサービスなどを提供し、顧客企業に負担を掛けることなく、システム化や日常運用を支援するとしている。同社は、エンジニアリング部門の現場負荷軽減、働き方改革につながるサービスとして同サービスを位置付け、広く展開していきたい考えを示す。
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