19種類の海外安全規格に対応、高機能CPU「Core i5」搭載のFAコンピュータ:FAニュース
コンテックは、19種類の海外安全規格に対応したFAコンピュータ「GPC-700」シリーズの受注を開始した。小型ながら高機能CPUの「Core i5」を搭載し、メモリ容量、ストレージ構成、OSなどが選択でき、かつ高い拡張性を有する。
コンテックは2020年1月8日、19種類の海外安全規格に対応したFAコンピュータ「GPC-700」シリーズの受注を開始した。注文時にメモリ、ストレージなどを選択する注文仕様生産方式で提供する。
GPC-700シリーズは、同社が設計するMini-ITX産業用マザーボードを採用したスモールフォームファクタのFAコンピュータだ。小型ながら高機能CPUの「Core i5-6500 3.2GHz」を搭載し、メモリ容量(8GB、16GB)、ソフトウェアミラーリングのストレージ構成、OSなどが選択できる。また、LowProfileサイズの拡張スロット1基、Gigabit LANを3つ、USBポートを8つ装備し、高い拡張性を有する。
これまでは、品質管理のためWindows PC部分の共通化を図りたくても、取得規格が問題となり、海外の仕向け先でWindows PCを調達しなければならない課題があった。GPC-700シリーズはグローバル展開を意識し、VCCI、FCC、CE、CCCの他、19種類にも及ぶ世界各国の安全規格に準拠しており、各国に製品を輸出している装置メーカーの課題解決に貢献する。
また、仕向け先国に応じたACケーブルの選択も可能だ。OSも、Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 64-bit、Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64-bitから選択できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートファクトリーが追い風に、産業用PCは工場内IoTの基盤となるか
工場内でIoTなどを活用し最適な生産を実現する「スマートファクトリー」への関心が高まっている。その基盤としてあらためて導入が広がっているのが産業用PCだ。従来は専用機器を活用することが多かった工場内だが、ネットワークや異システム間連携が必須となる中、産業用PCの「オープン性」があらためて注目を集めている。 - 工場にしなやかさをもたらす、産業用PCの真価とは〔前編〕
産業用コンピュータの歴史の中で、産業用PCにスポットを当てて解説していきます。まず〔前編〕で現在に至る歴史とその背景を、〔後編〕で産業用PCの製品特徴と使われる分野、これからの方向性などについて紹介します。 - エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。 - 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。