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新興国向け水平多関節ロボットエントリーモデルを国内にも投入:FAニュース
デンソーウェーブは、エントリーモデルの水平多関節ロボット「LPH-040」を2020年1月より日本国内向けに発売する。新興国でのみ販売していたが、国内企業のロボット導入に貢献するために発売する。
デンソーウェーブは2019年12月13日、エントリーモデルの水平多関節ロボット「LPH-040」を2020年1月より日本国内向けに発売すると発表した。新興国でのみ販売していたが、国内企業のロボット導入に貢献するために発売する。
自動車、自動車部品、電機、電子業界に向けた展開を予定し、初年度の販売目標は1000台を掲げる。価格は79万8000円(税別)だ。
同社の特色である高機能性、多機能性を保つLPH-040は、2016年から販売を開始。ロボットコントローラー「RC8」に対応しており、ロボットの周辺機器を一括制御でき、設備のトータルコスト低減に貢献する。
T軸の最大許容慣性モーメントが大きいため、ハンド設計の自由度が高くなっている。オーバーハングしたハンド形状などにも対応。また、PLCレスで調整工数を削減する。
ロボットコマンド107種類のファンクションブロックにより、ロボットをPLCから直接制御できる。ロボット側でプログラムを作成する必要がなく、PLCの知識だけで調整できるため、立ち上げ調整工数を削減できる。また、受注から最短2週間で届き、迅速な設備作りに役立つ。
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