ワイヤレスプローブ、超音波画像診断装置を発売:医療機器ニュース
富士フイルムメディカルは、ワイヤレスプローブ、超音波画像診断装置「iViz air」を発売した。スマートフォン型の本体と、ワイヤレスのプローブで構成され、携帯性と高画質を両立している。
富士フイルムメディカルは2019年12月16日、ワイヤレスプローブ、超音波画像診断装置「iViz air(アイビズエアー)」を発売した。スマートフォン型の本体と、ワイヤレスのプローブで構成され、携帯性と高画質を両立している。
iViz airは、在宅医療の現場で需要の高い高齢者の排せつケアに向けた機能を搭載。AI(人工知能)技術を活用して開発した膀胱尿量自動計測機能により、従来は超音波画像を目視することで確認していた膀胱の自動抽出、キャリパーを自動配置できる。
超音波プローブと本体は、Wi-Fiで接続するワイヤレス設計となる。本体とプローブ、バッテリーを合わせても357gで、プローブの最長部は178.5mmと小型かつ軽量だ。プローブの電源を入れて20秒で検査を開始できる迅速性、省電力設計によって連続3時間の検査もできる。
さらに、画像処理技術「Clear Visualization」により、超音波画像特有のノイズを低減し、高画質な超音波画像を提供。画面はスマートフォンのように直観的な操作ができ、5.5インチ画面233万画素のモニターを搭載している。
希望小売価格は88万円、3年サポートプランは97万7200円、5年サポートプランは 104万8000円だ(各税別)。発売に合わせて、医療従事者向けにiViz air専用サイトをオープンし、ポータブルエコーを用いた診察に関する情報や現場での活用例を紹介している。
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