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警備員不足に対応、5つの機能で人々を守る自律移動型警備ロボットを開発:ロボット開発ニュース
セントラル警備保障は、自律移動型警備ロボットを開発した。正確な自律移動性能と異常スクリーニング機能を備え、人材不足への対応と警備品質の向上に貢献する。
セントラル警備保障は2019年12月3日、自律移動型警備ロボットを開発したと発表した。正確な自律移動性能と異常スクリーニング機能を備え、人材不足への対応と警備品質の向上に貢献する。
自律移動型警備ロボットは、警備の本質でもある「被害の未然防止」と「被害の拡大防止」を具現化するために、5つの機能を備えている。
1つ目は、ホワイトリスト検知やブラックリスト検知を搭載した「顔認証機能」。2つ目は、白杖や刃物などを検知する「物体認識」。3つ目は「高温物体検知」、4つ目は「全方向カメラによる画像録画機能」。5つ目は、サイレンやフラッシュライトによる「遠隔威嚇機能」だ。
駅や空港などの公共的空間をはじめ、オフィスビル、商業施設など、巡回や立哨業務が必要な施設での利用を想定している。
近年、画像解析技術をはじめとする技術の発展により、警備員の補完としてロボットへの期待が増している。同社は、今後も技術開発を進め、ユーザーのニーズに沿った警備ロボット開発を続けるとしている。
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