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スズキとしては「2回目」の全車速ACCの開発、新型「ハスラー」で採用安全システム(2/2 ページ)

スズキは2019年12月24日、東京都内で記者会見を開き、軽乗用車「ハスラー」を全面改良し、2020年1月20日に発売すると発表した。デザイン、パッケージング、先進運転支援システム(ADAS)、走行性能、ナビゲーションシステムを全方位で進化させたという。装備を充実させたが、価格の上昇は先代モデルのGクラス比で「1万7000円」(スズキ)に抑えた。

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カーナビは大画面化とスマホ連携強化

 この他にも、幾つか新しい機能や技術が採用された。


大画面カーナビゲーションシステムをメーカーオプションとして設定した(クリックして拡大)

 カーナビゲーションシステムは9型HDディスプレイの大画面タイプをメーカーオプションとして設定。GPSだけでなく、日本が運用する衛星測位システム「みちびき」やロシアが運用する「GLONASS」でも測位可能で、ビル街や山間部でも高精度に自車位置を表示できるようにした。走行距離や平均燃費などリアルタイムな走行情報、半ドアやシートベルト未装着の警告などさまざまな情報を表示する。

 また、スマートフォン連携を強化するため、Apple「CarPlay」やGoogle「Android Auto」、トヨタ自動車やフォードなどが推進する「スマートデバイスリンク(SDL)」に対応した。さらに、カメラによる全周囲モニターの表示を高画質にするため、カメラ映像のデジタル伝送をスズキとして初めて採用した。

 ボディーには、スズキでは初めて構造用接着剤を使用した。部品間の隙間を埋めることで、接合部分やボディー全体の剛性を高める。操縦安定性や乗り心地の向上につながる。また、雨音やエンジンが低回転域のときのこもり音を低減するため、軽自動車としては初めてルーフパネルとメンバーの接合に「高減衰マスチックシーラー」を採用した。ルーフパネルの共振周波数をコントロールする。高減衰マスチックシーラーの採用は自動車では珍しく、「聞いた範囲では、トヨタ自動車の燃料電池車で使われているくらい」(スズキの担当者)だという。

ボディー骨格に構造用接着剤や高減衰マスチックシーラーを採用した(クリックして拡大)
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