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アイシン精機がAI開発拠点を新設、2020年5月に福岡市:製造マネジメントニュース
アイシン精機は、福岡市に新しいAI開発拠点として「九州開発センター 博多ラボ」を2020年5月に新設する。自動車業界のCASE技術への対応に不可欠なAI技術の開発体制を強化する。
アイシン精機は2019年12月5日、AI(人工知能)技術の開発拠点として「九州開発センター 博多ラボ(博多ラボ)」を2020年5月に新設すると発表した。
所在地は福岡市。従業員数は2020年5月時点で17人を予定する。博多ラボの新設により、自動車業界のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアード、電動化)技術への対応に不可欠なAI技術の開発体制を強化する。
同社は2014年、北九州市に画像認識や空間認識、車両制御などの要素技術開発を行う九州開発センターを開設。2015年には東京都港区にAIによるアルゴリズム開発とハードウェア開発を行う台場開発センターを設置している。
博多ラボはこれらに続く開発拠点となる。AIを活用した画像解析により、車両の周辺監視や乗員状態を推定するソフトウェア開発を進める。
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