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産業用ロボットにも手袋を、創業70年の老舗が「ロボグローブ」を開発2019国際ロボット展

東和コーポレーションは、「2019国際ロボット展(iREX2019)」において、産業用ロボット向け手袋「ロボグローブ」を展示した。2019年に立ち上げた新規事業であり「約70年の歴史を持つ手袋メーカーとして、ロボットの作業効率と保護を追求して開発した」(同社の説明員)という。

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 東和コーポレーションは、「2019国際ロボット展(iREX2019)」(2019年12月18〜21日、東京ビッグサイト)において、産業用ロボット向け手袋「ロボグローブ」を展示した。2019年に立ち上げた新規事業であり「70年以上の歴史を持つ手袋メーカーとして、ロボットの作業効率と保護を追求して開発した」(同社の説明員)という。

東和コーポレーションが展示した産業用ロボット向け手袋「ロボグローブ」
東和コーポレーションが展示した産業用ロボット向け手袋「ロボグローブ」。左から、オンロボットのグリッパー「RG2」向けの「GLOVE TYPE」と「FINGER TYPE」、ロボティークの「2F-85」向けのGLOVE TYPE(クリックで拡大)

 同社は、日曜大工から運送・倉庫、土木・建築、部品組立、電子精密機器、自動車業界などさまざまな用途のゴム手袋を手掛けている。もちろんこれらの手袋は、人の手にはめて使うものだ。

 これに対してロボグローブは、人手不足に対応して今後の市場拡大が見込まれる産業用ロボットや協働ロボットのグリッパーにはめて使うための製品になる。「ロボットのユーザーは、グリッパーでワークを確実にグリップしたいが、どうしてもきちんとつかめなかったり、つかんだワークを落としてしまったりすることがある。人が作業を行うときに、こういった問題を解決するのに利用してきたのが作業用手袋だ。であれば、ロボットの作業効率を高める上で手袋が役立つと考え、事業化を決めた」(同説明員)。

 最大の特徴は、優れた把持力を実現する滑り止め加工「マイクロフィニッシュ」の採用だ。人向けの作業用手袋としてグローバルで1億7000万セット以上の売り上げ実績があり、ロボグローブではドライ環境に加えて、水やオイルが存在する環境でも把持力を大幅に高められるという。

 製品ラインアップとしては、グリッパー全体を保護する「GLOVE TYPE」、指の部分だけを保護し簡単に装着できる「FINGER TYPE」、グリッパーの指先表面に張り付ける「SHEET TYPE」、ロボット本体も守る「FULL COVER TYPE」がある。

「SHEET TYPE」「FULL COVER TYPE」 グリッパーの指先表面に張り付ける「SHEET TYPE」(左)とロボット本体も守る「FULL COVER TYPE」(右)(クリックで拡大)

 ロボグローブは「基本的には受託販売製品であり、顧客のグリッパーに合わせて製造する」(同説明員)ものの、量産販売されているグリッパー向けの定番品も用意している。現在は、オンロボット(OnRobot)の「RG2」向けのGLOVE TYPEとFINGER TYPEがあり、これらの他ロボティーク(Robotiq)の「2F-85」向けのGLOVE TYPEも開発中だ。

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