ニュース
生産の最適化と見える化で構成するスマートファクトリーソリューション:製造ITニュース
富士通九州システムズはスマートファクトリーソリューション「DREMAQ」の販売を開始した。生産順序計画の最適化サービスと生産工程の見える化サービスで構成し、製造現場での生産性向上を支援する。
富士通九州システムズは2019年11月8日、スマートファクトリーソリューション「DREMAQ(ドリマック)」の販売を開始した。DREMAQは富士通ものづくりデジタルプレイス「COLMINA」と連携し、製造現場での生産性向上を支援する。
DREMAQは生産順序計画の最適化サービス「DREMAQ OPS(Optimization Simulator)」と、生産工程の見える化サービス「DREMAQ FFV(Factory Flow Viewer)」で構成する。
DREMAQ OPSは、最適化エンジン「OPTEMILIS」により生産順序を自動で並べ替え、生産リードタイム、稼働率、段替回数、時間、コスト、納期の中でトレードオフにある複数の指標に対して最適化し、生産性の高い生産順序計画を決定する。また、工場やラインの新設、改善時には、必要な設備数や人員などの条件を論理的に決定。これにより、人による計画精度のバラつきを解消する。
DREMAQ FFVは生産現場の実績データを集計し、数値化、グラフ化するクラウドサービスだ。生産目標達成率、稼働状況、生産能力をリアルタイムに把握し、早期の対策や改善につなげる。
また、生産目標の達成状況や設備の稼働状況を工場から離れた事務所などから把握できるため、新規注文に対する生産ラインのキャパシティや、どの設備から保全に着手するかといった判断の効率が高くなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 未来予測で組み立て生産の効率1.5倍に、変種変量生産を高度化する富士通小山工場
需要が急変する変種変量生産にどう対応するか――。多くの日本の工場が今課題として抱える問題である。これらの課題に対し、AIやIoTなど先進技術を活用しながら「人」を中心に位置付ける「ヒューマンセントリックスマートものづくり」により、生産性を大きく改善させ続けている工場がある。富士通で通信機器などを製造する富士通 小山工場でのスマート工場への取り組みを紹介する。 - デジタル変革はなぜ必要なのか、次世代製造業に求められる“3つのP”
フランスのDassault Systemes(ダッソー・システムズ)は2019年9月18〜19日、中国の上海で、アジアの製造業に向けたイベント「MANUFACTURING IN THE AGE OF EXPERIENCE」を開催した。本稿では「持続可能性」をキーメッセージとして訴えた基調講演と事例講演の一部、同イベントで実施された一連の製造工程を示したワークショップの様子を紹介する。 - ものづくりデータを経営判断に活用するサービスに関して3社が業務提携
富士通は、製造や保守領域のデータを経営判断に活用するサービスの提供に関して、富士通エンジニアリングテクノロジーズおよび日本能率協会コンサルティングと業務提携した。 - 工作機械業界共通のデジタル基盤構築へ、ファナック、富士通、NTT Comが共同開発
ファナック、富士通、NTTコミュニケーションズの3社は2019年9月12日、工作機械業界の社内業務の効率化やサービスの高度化を実現するデジタル基盤として「デジタルユーティリティクラウド」を3社で共同開発することを発表した。 - 工場スマート化で協業、協働ロボットやIoT活用サービスを提供
FAプロダクツと日立システムズは、工場のスマート化の分野で協業する。両社が持つ産業ロボット分野やIT分野の知見、ノウハウに加え、協働ロボットやIoTなどを活用したサービスの提供を開始する。 - 設備の稼働状況や生産情報を見える化する「生産情報可視化集計システム」
NECプラットフォームズは、遠隔監視制御システム「コルソスCSDJ-A」や各種PLCと連携する「生産情報可視化集計システム」を発売する。設備の稼働状況や生産情報をグラフィカルに可視化し、遠隔地からの監視も可能だ。