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工場スマート化で協業、協働ロボットやIoT活用サービスを提供:製造マネジメントニュース
FAプロダクツと日立システムズは、工場のスマート化の分野で協業する。両社が持つ産業ロボット分野やIT分野の知見、ノウハウに加え、協働ロボットやIoTなどを活用したサービスの提供を開始する。
FAプロダクツと日立システムズは2019年2月4日、工場のスマート化の分野で協業すると発表した。IoT(モノのインターネット)や協働ロボットを活用したサービスを提供し、業務負荷の低減や生産性向上を支援する。
FAプロダクツは、ロボットシステムインテグレーターとして、製造現場の生産性向上を支援する「スマートファクトリーパッケージソリューション」を提供している。同ソリューションは、自動車や電機、半導体などの製造業へ向けて、稼働監視や予知保全、生産シミュレーター、ロボットシステムなどをパッケージ化したものとなる。
日立システムズは、IoTやクラウド、全国約300カ所のサービス拠点と24時間365日対応のコンタクトセンターといったサービスインフラを活用した「ロボティクスサポートサービス」を提供。加えて、製造業の工場に点在する資産や設備を正確に把握、管理する「統合資産管理サービス」などを通じて製造現場のデジタル化をサポートしてきた。
今回の協業により、両社が持つ産業ロボット分野やIT分野の知見、ノウハウに加え、協働ロボットやIoTなどを活用したサービスの提供を開始する。また、双腕ロボット「duAro」を販売する川崎重工業などのロボットメーカーとも連携して、現場業務をロボット化する企画から、設計構築、保守、運用までワンストップで対応する協働ロボットの導入サービスを提供する。
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