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Facebookの高速ネットワーク技術「Terragraph」向けRFモジュールの開発に着手:組み込み採用事例
村田製作所は、Facebookの高速ネットワーク技術「Terragraph」向けに、RFモジュールの開発を進めている。独自に開発したセラミックを用いて、品質の高い通信環境の構築に貢献する。
村田製作所は2019年10月10日、Facebookの高速ネットワーク技術「Terragraph」向けに、RFモジュールを開発中だと発表した。
Terragraphは、Facebookが開発したギガビット無線技術。200〜250m間隔で60GHzのミリ波帯RFモジュールを基地局間に配置し、構成されるワイヤレスバックホールだ。RFモジュールを含むセットボックスを、街灯など街中の既存のものに取り付けてネットワークを構築できるため、工期が短くコストを抑えられる。
このRFモジュールは、村田製作所が開発した1000℃以下で焼成した低温焼成セラミックス(LTCC)を採用。耐熱性や耐湿性に優れたLTCCを用いることで、品質の高い通信環境の構築に貢献する。
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