プッシュイン端子台採用で、統一デザインのFA用制御機器の第6弾を発売:FAニュース
オムロンは、商品仕様を共通のデザインで統一したFA用制御機器の低圧開閉器、DC電子式サーキットプロテクタ、プッシュインPlus端子台ソケットを発売した。
オムロンは2019年10月1日、商品仕様を共通デザインで統一したFA用制御機器(制御盤内機器)の第6弾を発売した。主回路系機器を追加し、盤内機器カテゴリーを網羅する。
ラインアップは、低圧開閉器「形J7KC」「形J7TC」「形J7MC」「形J7KCA」「形J7KCR」シリーズ、DC電子式サーキットプロテクタ「形S8V-CP」シリーズ、プッシュインPlus端子台ソケット「形PTF-□□-PU」シリーズの計6カテゴリー237形式だ。
今回追加したPlus端子台低圧開閉機器は、2.2kWまでのコンベヤーやポンプなどのモーターアプリケーションに適用できる。プッシュイン配線方式となったことで、配線工数の削減にも貢献。統一デザイン商品でモーターアプリケーションまでカバーし、設計上流での設計工数やメンテナンス工数削減、省スペース化によって制御盤製作を効率化する。
ラインアップは、電磁接触器の形J7KC、サーマルリレーの形J7TC、マニュアルモータスタータの形J7MC、コンタクタリレーの形J7KCA、可逆電磁接触器の形J7KCRだ。
形S8V-CPシリーズは、DC24V負荷の分岐と分岐系統を確実に保護する。一般的に多く使用されている熱磁気式のサーキットプロテクタと比較すると、8分岐の場合で横幅を約70%縮小。電子式のため、誤差が少ない状態で確実に遮断できる。また、定格電流値を2〜10Aの範囲で変更できるため、急な設計変更にも対応する。プッシュインPlus端子台を採用し、配線工数の削減や装置の小型化にも貢献する。
形PTF-□□-PUシリーズは、プッシュインPlus端子台により配線工数を削減し、メンテナンス工数を削減する。コモン配線、渡り配線ができるダブルワイヤ方式を採用。使い勝手がねじ端子台タイプを上回っている。また、同社汎用リレーにて形MY、LY、G2RSの全シリーズでプッシュインPlus配線方式をそろえた。配線方式や工具の統一によって効率化に貢献する。
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