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推論性能が2.5倍になったIce Lake、モバイル向けCoreプロセッサの今組み込み開発ニュース(2/2 ページ)

インテルは2019年10月2日、東京都内で記者向けに第10世代Coreプロセッサに関する技術説明会を開催した。体験会で紹介された内容を基に、本稿ではIce LakeとComet Lakeの概要をおさらいしたい。

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SSDとDRAMの穴を埋めるOptane、オフィス用途でも威力を発揮

 体験会ではクライアントPCに関わるさまざまな最新技術が展示されていたが、ひときわ目を引いたのが「Intel Optane Memory」の動作デモだった。

 Optane MemoryはDRAMを頂点とするメモリ・ストレージ階層のすき間を埋めるメモリ製品となる。IntelとMicron Technologyが共同開発した3D XPoint技術によって、従来のNANDフラッシュメモリから数倍以上の高速化と、DRAMから数分の1となる低価格化を実現。モバイル向け製品ではQLC 3D NANDフラッシュと一体化した「Intel Optane Memory H10 with Solid State Storage(以下、Optane Memory H10)」が提供されており、メーカー製ノートブックPCの一部モデルでストレージとして選択可能だ。


Intel Optane Memory H10の概要(クリックで拡大) 出典:インテル

 会場では、Optane Memory H10と同社製TLC SSD「Intel SSD 760P」の比較デモが披露された。デモの内容は、バックグラウンドでファイルコピーが行われている状態で、圧縮された画像ファイルを解凍して画像編集ソフトで開くというもの。Intel SSD 760Pでは32秒50を必要としていた処理が、Optane Memory H10では7秒67で完了しており、Optane Memoryの性能をアピールしていた。


Optane Memory H10(左)と従来SSDの比較結果(クリックで拡大)

 なお、Optane Memory H10はエンドユーザー向けに販売されておらず、その理由として「OEM(PCメーカー)でチューニングすることで効果を発揮できる製品であるため」(安生氏)としている。

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