AIに“全方位”で挑むインテル、GPUや専用プロセッサとどう戦うか:組み込み開発ニュース(1/2 ページ)
インテルは2018年12月17日、東京都内で記者説明会を開催し、2018年における同社の活動の振り返りと2019年以降の展望について説明した。本稿では、説明会で示された内容の中でAI(人工知能)やB2Bコンピューティングに関するトピックを中心に紹介する。
インテルは2018年12月17日、東京都内で記者説明会を開催し、2018年における同社の活動の振り返りと2019年以降の展望について説明した。本稿では、説明会で示された内容の中でAI(人工知能)やB2Bコンピューティングに関するトピックを中心に紹介する。
説明会では冒頭に、同年11月から同社社長に就任した鈴木国正氏が就任後の約1カ月半を振り返るとともに、同社の2018年を総括した。鈴木氏は、「就任から1月半の間、大半の時間は外で過ごした。(同社と関係が深い)メジャーな企業の経営陣とあいさつをしつつ、われわれが何をやり何ができるのかということをコミュニケーションしてきた。一方、社内では鈴木という人間がどういう人物であるかということも話をしている」と語る。
米Intelは1968年7月18日に創業し、今年2018年に創業50周年を迎えた。半導体専業メーカーとして長らく世界のトップクラスに君臨し続けている同社だが、次の50年に向けた活動指針として、技術革新を続けること、データ中心の世界の構築を進めること、Industrie 4.0やSociety 5.0の実現に向けて挑戦を続けること、を示している。この中で、鈴木氏は「インテルの半導体アーキテクチャと製造技術は他を抜きんでる競争力がある。これをどう継続するか」がポイントと語っている。
鈴木氏によると、インテルは“データセントリックカンパニー”に転身を遂げたとし、同社製ハードウェアとソフトウェアを組み合わせることで、さまざまなコンピューティングワークロードを高速化することを目指している。データセンター向けのプロセッサ製品ラインアップとして、「Xeon Scalable Processor(以下、 Xeon)」や同製品に同社製FPGAを統合した「Xeon Scalable Processor with integrated FPGA」ファミリーを取りそろえる。
また、AI用途にはエンドポイントからエッジ、そしてクラウドまでをカバーする製品群を構築したという。組み込み向けの「Atom」から、PCやワークステーションに対応する「Core i」、サーバ向けの「Xeon」と同社が得意とするCPUを基軸としつつも、FPGAに加えてマシンラーニングに特化したプラットフォーム「Movidius」や「Nervana」も用意。多彩なソリューションを展開しているとする。
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