ボッシュのAndroidベース車載情報機器が採用したサービスプラットフォーム:組み込み採用事例
ACCESSの車載インフォテインメントサービスプラットフォーム「ACCESS Twine for Car」が、ボッシュのAndroidベースの車載インフォテインメントシステムに統合された。
ACCESSは2019年9月19日、車載インフォテインメントサービスプラットフォーム「ACCESS Twine for Car(Twine4Car)」が、ボッシュ(Robert Bosch)のAndroidベースの車載インフォテインメントシステム(IVI)に統合されたと発表した。
統合により、ボッシュのコアプラットフォームにおいて、アプリケーションストアや、自社ブランド化できるHMI(Human Machine Interface)、コンテンツ共有機能などのサービスが拡張される。
同年9月12〜22日にドイツで開催された「フランクフルトモーターショー2019」のボッシュブースでは、統合されたTwine4Carのデモが3つ披露された。
「ACCESS Twine for Car 2.0」は、White Label型のコンテンツストリーミングサービスとインフォテインメントサービスプラットフォームを組み合わせたソリューションだ。車内Wi-Fiを活用して、天気予報や株価、運航状況などの情報サービスと連携する。
「ACCESS Twine for Car アプリストア」は、自動車の耐用年数にわたり機能拡張ができる自動車向けのアプリケーションストア。自動車メーカーは、OTA(Over The Air)をアップデートする必要がなくなるため、コスト削減につながる。
「ACCESS Twine for Car HMI」は、同モーターショー向けにカスタマイズしたHMIで、IVIデバイスでのローカルコンテンツやアプリケーションの再生などを含む。
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