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IoTで工業炉の「見える化」、関西電力が炉運用支援サービスを開始:製造ITニュース
関西電力は、IoTを活用した「工業炉最適運用サービス」の提供を開始する。顧客の工業炉の予防保全と省エネルギー化を目的に、エコム、オプテージと共同でIoTを活用した「見える化」を支援する。
関西電力は2019年9月12日、IoT(モノのインターネット)を活用した「工業炉最適運用サービス」を発表した。エコム、オプテージと共同開発したもので、同年10月1日より申し込み受け付けを開始する。
工業炉最適運用サービスは、顧客の工業炉の予防保全と省エネルギー化を目的に、IoTを活用した「見える化」を支援するサービスだ。工業炉にIoTセンサーを設置し、タブレットなどで遠隔監視ができる。測定したデータを基に定期的な最適運用コンサルやチューニングを実施することで、予防保全と省エネルギー化を図る。
サービス開始にあたり、工業炉のシステムや稼働状況、運用方法など基礎情報を集め健全性を評価する「カルテ」を作成し、最適運用コンサルと計画的な設備改修を提案。また、オプションメニューとして、エコムによる「ウェアラブルカメラを活用した遠隔保守支援サービス」や、定期保守点検サービスをご用意している。
機器の設置やメンテナンスについてはエコムが、工業炉の最適運用コンサルとチューニングについては関西電力とエコムと共同で、見える化システムの開発およびIoTプラットフォームの提供をオプテージが担当する。
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