ニュース
占有面積を縮小した最大加工径16mmのスイス型自動旋盤:FAニュース
スター精密は、最大加工径16mmのスイス型自動旋盤「SB-16III」を2020年4月より販売開始する。現行モデルから必要な機能を絞り込み、機械本体の占有面積を縮小している。
スター精密は2019年8月26日、スイス型自動旋盤「SB」シリーズの新製品として、最大加工径φ16mmの「SB-16III」を2020年4月に発売すると発表した。現行モデル「SB-12R」「SB-16R」「SB-20R」から必要な機能を絞り込み、機械本体の占有面積を縮小。主に国内、アジア市場における、自動車、情報通信機器などの部品加工に向いている。
SBシリーズは、独自のスラント型すべり案内面構造の高剛性刃物台により、安定した精度で連続加工できる。SB-16IIIは、最新式のNC装置を採用。NC画面上でアラームの内容を確認できるアラームヘルプ機能をはじめとした各種ヘルプ機能を搭載するほか、オペレーターに向け角度をつけてNC画面を配置するなど、操作性、作業性を向上している。
また、独自のスラント型すべり案内面構造の高剛性刃物台を搭載しており、安定した精度で長時間連続加工できる。標準でC軸制御機能をメイン主軸、サブ主軸に搭載。オプションとして、外部配管なしで、バイトの先端から切削油の高圧吐出ができるクーラントスルー対応のバイトホルダーを用意している。
NC画面は10.4インチのカラーディスプレイを採用し、オペレーターの視認性を高めた。オペレーターの日常作業を支援する各種ヘルプ機能も搭載し、段取り替えやメンテナンス時の作業性を向上している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- SiCやGaNスライス工程の生産性を60%改善、三菱電機のマルチワイヤ放電加工機
三菱電機は2019年9月12日、新開発のマルチ放電スライス技術「D-SLICE(ディースライス)」を採用したマルチワイヤ放電スライス加工機「DS1000」を同年11月1日に発売すると発表した。SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)など次世代半導体材料のウエハースライス工程での活用を提案する。 - 軌跡をコントロールするレーザー加工技術、IoTによる自動化など工場の進化を訴求
アマダグループは2019年5月18日〜6月22日までユーザーイベント「AMADA INNOVATION FAIR 2019」(同社伊勢原事業所)を開催。その中で生産性と精度の両立を実現する新たなレーザー加工技術「LBCテクノロジー」搭載のファイバーレーザーマシンや、IoT(モノのインターネット)を活用した新たな工作機械の活用など、さまざまな新製品や新技術を紹介している。 - 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。 - アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。 - 好況に沸く工作機械メーカーは盤石か!? 課題は営業力にあり
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はリーマンショック前の勢いを取り戻しつつある日系工作機械メーカーの動向と課題について取り上げる。 - 生産技術の進化がなければ、TNGAもハイブリッドシステムの向上も成立しない
他社がまねできない技術には、工作機械メーカーの協力が不可欠――。「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」の特別講演で、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」やエコカー戦略を支える生産技術について、トヨタ自動車 パワートレーンカンパニー ユニット生産技術領域 常務理事の近藤禎人氏が語った。