LANインタフェースカードにModbus仕様を追加、生産設備の安定稼働に貢献:FAニュース
山洋電気は、無停電電源装置のオプション「LANインタフェースカード」にModbus仕様を追加した。Modbusスレーブおよびマスター通信機能により、生産設備と無停電電源装置をシームレスに接続し、機器の安定稼働に貢献する。
山洋電気は2019年8月20日、無停電電源装置(UPS)のオプション「LANインタフェースカード」に、通信規定Modbus仕様を追加したと発表した。発売は同年9月1日の予定で、価格はオープンだ。
Modbusは、産業機器間でデータをやりとりする際に広く利用されている業界標準の通信規定だ。Modbus仕様のLANインタフェースカードを用いることで、PLC(プログラマブルロジックコントローラー)や監視制御システムなどのModbusマスターから、UPSの状態をで監視できるようになる。このModbusスレーブ通信機能により、システム全体の電源状況を一元的に管理できるため、生産設備の安定稼働につながる。
また、UPSがModbusマスターとなって、Modbus対応のセンサーや計測器、I/OモジュールなどのModbusスレーブの状態を監視するマスター通信機能も持つ。異常が発生した場合は、管理者にメールで通知する。
さらに、産業機器に採用されている「Modbus RTU」とインターネット通信規定を用いた「Modbus TCP」を使用して、Modbus機器と容易に接続できる。
既存のLANインタフェースカードと上位互換が可能なことから、情報機器にも接続可能だ。加えて、仮想化OSやHCI(Hyper-Converged Infrastructure)などの仮想化基盤をシャットダウンする機能を備える。外形寸法は105×125×23.5mmだ。
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