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スキンケアサービス専用IoTマシンの受託生産を開始:組み込み採用事例
マクセルは、資生堂ジャパンが展開するIoTスキンケアサービスブランド「Optune(オプチューン)」の専用IoTマシンの生産を開始した。
マクセルは2019年7月4日、資生堂ジャパンが展開するIoT(モノのインターネット)スキンケアサービスブランド「Optune(オプチューン)」の専用IoTマシンの生産を受託したと発表した。福岡県田川郡にある九州事業所で生産を開始した。
Optuneは、利用者の肌や睡眠などの測定データ、温度・湿度などの環境データを分析する機能を備える。本体にセットした5本のスキンケアカートリッジを組み合わせ、その時々の肌の手入れに適した美容液を2回に分けて抽出する。
マクセルは、カートリッジから滴下する抽出液を検知するセンサーを開発。IoTに対応させる通信技術と本体制御技術により、ユーザビリティの向上を図ったとしている。
マクセルは1970年から美容機器メーカーや家電メーカーにOEM供給を手掛けており、今後、美容分野への取り組みを強化する計画だ。
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