ニュース
RRIが「スマートものづくり応援ツール」を募集、中小製造業のIoT導入を推進:製造マネジメントニュース
経済産業省は、ロボット革命イニシアティブ協議会が第3回「スマートものづくり応援ツール」の募集を開始したと発表した。中小製造業がより簡単に利用できるIoT(モノのインターネット)ツールを選定し公表することで、企業のIoT導入を支援する。
経済産業省は2019年7月3日、ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)が第3回「スマートものづくり応援ツール」の募集を開始したと発表した。
RRIは日本におけるロボットづくりの強化やロボット利活用の推進を目指す民間主導の組織的プラットフォームだ。ここでの「ロボット」は、IoT(モノのインターネット)やセンサー、AI(人工知能)を活用するシステム全般を含む。
同協議会は中小製造業者が持つ「IoTで何ができるのか」「IoTをどう活用すれば良いか」といった悩みに応えるべく、簡単に安価で導入できるIoTツールを募り、「スマートものづくり応援ツール」として公表してきた。
3回目となる今回の募集では、ユーザー企業と接する機会が不足しがちな点を補い、利用者の視点から改善点や訴求シーンを発見できるようにするため、IT製品、クラウドサービスのレビュープラットフォーム「ITreview」を運営するアイティクラウドと協力。ツールの審査時には、ITreviewのレビューデータも参考にする。
募集期間は、同年7月1日〜8月20日(必着)。ITreviewのIoTカテゴリとRRIが窓口となる。応募資格の制限はなく、RRI会員以外からの応募も受け付ける。なお、審査結果の公表時期は同年10月初旬を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「既にそれ、十分にIoTですよ」、RRIが中堅中小製造業のIoT事例を募集
経産省などが主導するロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)は、課題となっている中堅中小製造業のIoT活用を振興するため、先進取り組み事例を募集する。中堅中小製造業の身の丈にあった事例を公開することで、現実的なIoT活用の普及を目指す。 - IoTのおいしい使い方「IoTレシピ」の募集をRRIが開始
経済産業省などが主導するロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)は、中堅中小製造業向けの「IoTツール&レシピ」の募集を開始する。RRIが中堅中小企業向けのIoTツールを募集するのは2016年度に続いて2度目。今回はツールと共に効果的な使い方や組み合わせを示す“レシピ”を同時募集しているのが特徴。 - これぞ現場のIoT、RRIが中堅中小企業のIoT活用事例公開
経産省などが主導するロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)が募集していた「第1回 中堅・中小製造業のIoT活用事例」の結果がこのほど発表され、約40件の事例が認定された。 - 中小製造業がIoTをバリバリ使いこなせるツール、106件が選定
経済産業省およびロボット革命イニシアティブ協議会は2016年7月27〜8月26日にかけて募集していた「中堅・中小製造業向けIoTツール募集イベント」の結果を発表。106件のツールを認定し「スマートものづくり応援ツール」として展開を進めていく。 - 広義のロボット活用拡大へ、加速するRRI
ロボデックス開催に合わせて実施されたロボデックスカンファレンス「世界に革命を起こす!日本のロボット新戦略とは」では、開催記念講演としてロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)事務局長の久保智彰氏が登壇。「ロボット革命とIoTによる製造ビジネス変革に向けて」をテーマに同協議会のIoTおよびロボット利活用推進を目指した取り組みを紹介した。 - 「電機業界の失敗を繰り返してはならない」――経済産業省 西垣氏
ドイツの「インダストリー4.0」や米国の「インダストリアルインターネットコンソーシアム」など、製造業のデジタル化が加速している。製造業の新たな取り組みに対し、政府が積極的に関与する動きが広がる中、日本政府はこれらの動きをどのように考えているのだろうか。経済産業省 ものづくり政策審議室長の西垣淳子氏に聞いた。