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ICタグを活用した医療材料管理システムを開発、作業時間を約20分の1に短縮:医療機器ニュース
トッパン・フォームズは、ICタグを活用した医療材料管理システムを開発し、亀田総合病院に導入した。ICタグの一括読み取り機能を活用し、手術で使用する医療材料の検品や出荷、返却確認業務を効率化した。
トッパン・フォームズは2019年6月18日、ICタグを活用した医療材料管理システムを開発し、亀田総合病院に導入したと発表した。ICタグの一括読み取り機能を用いて、手術で使うガウンや縫合キット、シリンジ容器などの医療材料の検品、出荷、返却確認業務を効率化する。
医療現場では、手術の術式に合わせて、使用する医療材料を事前にセットする業務がある。同システムは、医療材料のセットのICタグを一括読み取りし、マスターと照合してシリアル番号とひも付け、個別管理する。亀田総合病院では、同システムの導入により、作業時間を約20分の1に短縮したという。
また、既存の院内管理システムとも容易に連携が可能だ。トレーサビリティー管理や医療材料のマスター照合による誤出荷防止、数量欠品防止など、人手によるミス防止が期待できる。
亀田総合病院では今後、ICタグによる管理対象を病院内の全医療材料、医療機器などへと拡大する予定だ。
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